家庭教師にもサービス残業はある!
2017/03/20
これを書いているのは午前4時過ぎ。実は早起きして家庭教師関連の作業をしています。「残業」というより「持ち帰り自宅作業」という方が適切かも知れませんね。
目次
家庭教師のサービス残業(指導時間外作業)
家庭教師が働くのは、勤務時間(=指導時間)だけではありません。下記のようにいくつかの、それ以外の作業があります。
家庭への指導報告や相談対応
まずは指導後の家庭への報告。これは、指導直後に10-20分程父兄とお話することが多いですが、ご多忙なご家庭の場合は後日電話でお話することもあります。進路相談等、重要な話題になってくると必然的に長時間になってしまう場合もありますが、この部分にチャージ(請求)することはできません。(私はしていません。)
このコミュニケーションの時間は、家庭の理解・満足度に影響して円滑な指導に繋がるので、疎かにするべきではありません。
指導の予習
最近教えていない科目・分野の指導や、初めての教科書・教材(参考書・問題集等)を使っての指導の場合、指導前にある程度の準備時間が必要な場合があります。全く準備無しに指導できる場合も多いですし、移動の合間に15分程ささっとやる場合も、前日に3時間かけてみっちりと準備することもあります。
「90分や120分の指導に3時間掛けるのは無駄だ」と感じるかも知れませんが、一度した準備は他の生徒を教える際にも活用できますし、こういった時間の積み重ねが自分のクオリティを磨くことに繋がるので、家庭教師にとって大事な時間です。
質の高い指導のために、生徒の疑問をあらかじめ聞いておくことも大切で、私の生徒は解説して欲しい問題の画像を撮って、前日までに送ってくれます。事前にそれを確認し、必要であればどう解説するかを準備することで、スムーズな指導に繋がります。
積み残しのフォロー
やろうとしていたことが時間が足りず指導時間内に終わらなかった場合、多くは次回に回されるのですが、定期試験前の指導の際など、残った問題の解説等を次回に回してしまうと間に合わないケースがあります。
そういう場合私は、模範解答や解説を書き、その画像をメールやLINEで生徒に送ります。それにかかった時間も本来チャージすべきなのかも知れませんが、私はしていません。
こういう積み残しフォローは、意外とレベルの高い生徒に起こる場合が多いのです。画像を見て理解できる、というのは教材の解説を読んで理解し独学できる力があるということであり、レベルの低い生徒はそもそもこれができませんのでこの方法は使えません。
難しい問題を分かりやすく解く、というのは実は楽しい作業ですし、自分の指導力アップに繋がると思っています。先ほど早起きしてやっていたのはこの作業です。
教材や問題の研究
さらに、書店に行って良い参考書を探したり、過去問を読んで出題傾向・難易度を調べたりすることも家庭教師には必要です。時には高校毎の定期テストの傾向を分析したりして次の生徒に活かす、ということも行っています。
指導時間外作業は減らすべき?
それでは、このような作業は無くすべき(または、減らす努力をするべき)なのでしょうか?
私はそうは思いません。家庭教師が自分の腕一本で食っていくために必要な自己投資だと思っています。
プロ野球選手が素振りやシャドウピッチングをするように、Jリーガーがランニングを行うように、自分のパフォーマンスを上げる自主トレーニングをするのは、プロフェッショナルにとって当然のことです。
向上心を失ってしまったら、そこでその人の成長は止まってしまいます。日々成長する家庭教師であり続けたい、と私は思っています。