中学受験に関する一考察その4(小学生のお子さんを持つ親御さんへ)
2020/04/20
目次
その1~その3までのおさらい
こんにちは、Fです。
地方都市から「そこそこ大都市」へと引っ越し、中学受験対策授業を
行うこととなった私F。
地方都市ではなかなか出会うことのない案件、「中学受験対策」。
中学生高校生を中心に指導してきたFが、慣れない中学受験対策を
する中で考えさせられたことが多々ありました。
前回はその3では、これから中学受験対策をしなければならない
同業者の先生方に向けて、Fなりの考察を述べさせてもらいました。
実際にはまだあるのですが、そこはまた触れる機会があれば
書かせて頂きたいと思います。
今回は、小学生のお子さんを持つ親御さんに、もし中学受験を
考えている場合、(Fの視点で)考慮に入れておいた方が良い事柄を
書いていきたいと思います。
前回その3同様、以下記載する内容は、私Fの個人的見解であることを
重ねて申し添えておきます。
では、親御さんが留意する点とは?
親御さんが留意するべき点は、ズバリ「子どもが中学入試に向いているか」その1点に尽きます。
前提として考えて欲しいのは、「子どもは千差万別」という点です。
「中学入試に見合うだけの脳の発達をしている」小学生もいれば、「まだ発達しきれていない」小学生もいるという事です。
確かに、昨今の大学入試事情を考えれば、特に有名私立大学の付属校に中学入試の段階で我が子を入れてしまいたいという気持ちが生まれるのは
分かります。
しかし、子どもの脳、特に男子の脳は、実は小学校の段階ではまだ未発達な事も多いことを念頭に置いておかなければなりません。
中学後半から高校にかけて一気に伸びて、上位国立大に入学した教え子が何人もいます。
我が子の脳の発達具合を考慮に入れずに、親のエゴだけで中学受験に突っ走ってしまった結果、取り返しのつかない事態が生じる例が後を絶ちません。
下手をすると我が子が一生を棒に振るという結果にならないためにも、その点はよく熟考する必要があります。
親はどこまで関われば良いの?
さて、親子で中学入試を決意したとして、まず考えられるのが、「我が子を塾に入れる」という選択肢だと思われます。
これが高校受験生以上になると、塾の宿題は自分で管理することが前提になってくると思いますが、たとえ脳が中学受験向けに発達した小学生であっても、塾の大量の宿題を自分一人で管理することなど、到底不可能です。
その点は、親御さんが「やさしく」管理する必要があるのです。
親がサポートする時に留意する点は?
管理すると言っても、管理するためには「子どもが今何を勉強しているのか」把握しないことには始まりません。
ちょっと見てみれば分かりますが、中学受験の内容は、普段の小学校の授業内容を軽く超越しており、大人もきちんと勉強しなければついていけない内容になっています。
「親も一緒に勉強する」このスタンスが必要になってきます。
「子どもにやさしく寄り添い、子供と共に乗り切る」このような気持ちで付き合ってあげられれば良いと思います。
現実は、親のエゴが働いて、なかなか上手くいかないんですけれどもね。
それが悲劇につながってしまうケースが後を絶たないような気がします。
今回のまとめ
今回は、中学受験をする上で、親御さんに一歩立ち止まって考えて欲しい内容を挙げていきました。
細かいことを挙げればキリがないのですが、一番念頭に置いて欲しいのは、「今の時点で自分の子供は受験に耐えうるだけ脳が発達しているか」です。
後から伸びる子も、たくさんいます。
そのことを、是非忘れないでください。