目標設定はとても大事というお話
2017/07/22
「そんなの当然じゃん!」とお思いの方も多いと思いますが、今更ながら「目標設定はとても大事!」ということを書きます。
目次
東大生が東大を目指し始めた時期は?
以前東京大学合格者50人程に、「いつ頃から東大に入りたいと思ったんですか?」と聞いたことがあります。
その結果は・・・
6割程が小学生の頃、3割程が中学生時代から。高校生になってから東大を目指した人は1割に満たないという結果になりました。皆さん随分早くから東大を目指していたんですね。
私の場合は小学5年生の頃だったでしょうか、あるきっかけで東大のことを知り、「日本一の大学は東大っていうのか。ならばそこを目指そう。算数理科が得意だから理科一類っていうところにしよう。」と生意気に考えたことを鮮明に覚えています。(東大が日本一かどうかについては意見が分かれるところでしょうが・・・)
目標設定の効果
目標設定が上手くいくと、それ以降の行動はすべてその目標達成のための一歩になります。時間の使い方も変わってきます。こうなってしまえばあとは適切な努力を積み重ねていくだけです。その総量が期限までに合格ラインを超えれば良いということになります。
私の場合は、回りに大学入試に詳しい大人がいるという恵まれた(?)環境でしたので、東大に入るためにはどこの高校に入り、そこで上位何番くらいにいれば良い、そのためにはまず中学でどのあたりのポジションにいれば良いということが明確に分かりました。
さらには、高校入試試験問題を小6で解いてみたり、センター試験の問題を中2で解いてみたり、といったこともしてみて、高校に入る前に、自分の中でしっかりと東大受験のイメージや東大との距離感を実感することができました。
目標が見つからない場合
ここからはプロ家庭教師として思うこと。例えば中学一年生を想定してお話します。都会の生徒ならばどこの大学に行きたい、と考えている人も多いでしょうが、地方の中学生ですとあまり自分の進路を明確に思い浮かべることができない場合も多くあります。
そんな子にどのように目標設定させるべきでしょうか?目標がなく漫然と過ごしていたらいつのまにか受験期を迎えてしまい手遅れになってしまいます。とはいえ、「○○高校を目指そうね!」と親や家庭教師等の外野がいくら発破をかけても、本人がその気にならなければ目標としての効果はほとんどありません。
もちろん自然に目標が立てられるのがベストですが、それを待っていては手遅れになってしまう場合もあります。そういう生徒には、学年の低いうちは、例えばこんな目標の持たせ方をするのはいかがでしょうか?
- いつか行きたい学校やなりたい職業が出てきた時にその選択肢を選べるように、なるべく選択肢が狭くならないような位置・環境に居続ける。あとで後悔しないような評定を取っておく。
- できるだけ楽に宿題をこなしたりテスト勉強をできるよう、効率的な勉強法を身につける。(そうすれば、部活や遊びなど勉強以外のことにも時間を割くことができ、心の余裕をもって学校生活を楽しむことができる。)