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古文勉強法

古文勉強法について

2017/03/20

高校に入って苦手になりがちな科目で一二を争う、「古文」という科目。苦手意識を持つのには理由があります。入学直後につまずかないために、あるいは苦手意識が大きくなりすぎないために、そして大学受験で致命的なダメージを受ける前に、古文の勉強法というものをしっかりと見直しましょう。

なぜ苦手になるのか

なぜ古文が苦手になる高校生が多いのでしょうか?それは、学校での教え方(と教わり方)にその原因があると感じます。

多くの高校教師は、教科書に従って古文を教えます。ノートに教科書の本文を丸写しさせ、予習と称してそれを品詞分解させたり、訳を付けさせたりさせる学校も多いですね。でも、古文を学び始めたばかりの高校生に、その作業はハードルが高すぎます。これでは、

分からない単語や文法が多すぎる

予習に時間がかかる

予習をしない、あるいはやっつけで適当にやる

授業が分からない

ますます分からなくなり苦手意識が高まる

という悪夢のスパイラルに陥ってしまう高校生が多いのも当然でしょう。

古文は外国語?それとも日本語?

古文は国語の中に含まれますが、日本語と似た形を持つ外国語のようなものです。もちろん、古今同義語(つまり今も昔も同じ意味の単語)も多いのですが、それ以上に古今異義語の存在が、読む上での障害になります。現代語の意味に引っ張られてしまい誤訳したりすることが非常に多いため、「古文は外国語であり、単語をきちんと覚えないと歯が立たない」としっかりと認識しておくことが必要なのです。

また、文法も、今と同じものの中に全く異なるものが混在するため、異なる部分をしっかりと認識していないと、すぐに解釈できなくなり、迷子になってしまいます。

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なぜ英語よりも初期落伍者が多いのか

英語は、まだまだ幼い小学生(以前は中1)から学び始めるため、学校では基礎の部分を徹底的に反復し、英語嫌いにならないよう最新の注意を払って指導が行われます。また、学び始める前には「これから英語が始まるから頑張ろう!」と親も学校も口を酸っぱくして言いますから、本人も相応に意識して英語学習に臨みます。さらに、初学者向けの教材が非常に充実しているのも英語の特色です。(初学者以外向けの教材も大変充実していて、「日本人は本当に英語の勉強が好きなんだな〜」と感じてしまいます。これは日本の英語学習の問題点にもつながる現象なので、別の機会に詳述します。)

それに比べて古文は、誰も「高1から古文が本格的に始まるから、頑張ろうね!」なんて言ってくれませんし、高校の教師は基礎の反復など行うヒマはなく、どんどん先に進んでいってしまい、結果的には「授業を聞くだけ」「板書を書き写すだけ」という授業の受け方になってしまう生徒が後を絶ちません。私もそんな生徒の一人でした。

何から学ぶべきか

それでは、初学者はまず何をどのように学んだら良いのでしょうか?まず大事なのは単語と基礎文法です。特に基礎文法は古文嫌いにならないためにも、みっちりと繰り返し行う必要があります。この部分は独学だとなかなか難しいところです。どうしても、基礎と応用の境界線が分かりにくく、初期にどこまで押さえるべきかの指針が適切に与えられないと、「どこまで覚えれば良いのか分からない」という由々しき状況に陥ります。

長くなりましたので、具体的な勉強法については別途書きたいと思います。

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