受験勉強のために部活はプラスかマイナスか?(1/3)
2017/03/20
中学や高校で、勉強とともに学校生活の大部分を占める部活動。部活は勉強の敵なのでしょうか?それとも味方なのでしょうか?部活をしながら受験に臨む場合にはどのようなことに注意すべきなのでしょうか?部活をするメリット・デメリットを挙げ、部活と受験との関係について考察していきます。一回目の今回は、部活のメリットについて。
目次
部活をするメリット
仲間・友人ができる
部活を通して、共通の趣味や目標を持った友人・仲間を見つけることができます。これは人生において貴重な財産になるかも知れません。部活で出来た友人と、受験勉強においても競い合って高め合える関係になることができれば、大きな推進力になるでしょう。
一方で、部活後も一緒に遊ぶことを強要されたり勉強時間が取れないことを部活のせいにするのが当然のような雰囲気のある部活の場合、勉強にとっては大きくマイナスとなります。自分の勉強ペースに悪影響を及ぼすような部活とは縁を切った方が良いでしょう。勉強面において、無意識的に互いの足を引っ張り合うような部活(とくに運動部)って、結構多いですよね。
ストレスを発散できる
生徒にとって、学校・家庭での勉強はなかなかハードで、多少なりともストレスが溜まってしまいます。部活で定期的に身体を動かしたり趣味に没頭することでそのストレスを発散することができれば、とても良い気分転換になりますね。
ただ、その部活のレベルと自分の期待するレベルがかけ離れている場合は、逆に部活そのものがストレス源となってしまいますので注意が必要です。
根性がつく
主に運動部のきつい練習をこなすことで、「根性が養われる」と言われます。ただ、この根性が受験勉強にもそのまま役立つと考えるのはいささか早計では無いでしょうか。根性に根ざした勉強は長続きはしません。定期テストの前日に徹夜で勉強するのには有効かも知れませんが、年単位のプロジェクトである受験勉強を根性だけで回し続けることはできません。
体力がつく
これも主に運動部の話ですね。確かに運動部でトレーニングを重ねれば、走るのが早くなったり長い距離を走れるようになったりします。しかしこれも根性と同じく、受験勉強にそのまま活かされるわけではありませんので、それほど期待すべきではありませんね。(風邪をひきにくくなる等の効果はあるかも知れませんが。)
30分しか集中できない生徒も適切な勉強を続けるうちに2時間以上没頭できるようになります。英文を1ページ読むのに10分かかっていた生徒もトレーニングをつめば3分で読めるようになります。受験勉強に必要な力は部活で培われる体力と必ずしも一致しません。受験勉強をこなしていく力は、受験勉強で養えば良いのです。
次回は部活動のデメリットについて考えてみますね。