受験生は真夏にどこで勉強すべき?
いよいよ夏本番。受験生にとっては書き入れ時とも言えるこの夏季休暇期間をどこでどう過ごせば合格に繋がるのでしょうか?夏の暑さの中で快適に勉強できる環境について考察します。
目次
受験生は真夏にどこで勉強すべき?
自分の部屋
何と言っても受験勉強の主戦場は自宅の自分の部屋であり、これを外すわけにはいきません。受験勉強の大部分はここで行うことになる受験生がほとんどでしょう。
特に深夜〜早朝については、通常は外部の勉強環境が利用できませんので、自宅・自室での勉強が主体になるのは避けられません。
勉強に必要なものが揃っている
当然ながら自分の部屋には、勉強に必要なもの(教科書や参考書や問題集など)は全て揃っているはず。外部の勉強環境のように「今日は何をやろう?」と考えて勉強道具を準備して持ち運んだりする必要が無く、「○○の参考書を持ってくるのを忘れた!」といったアクシデントを避けることができるのが一番のメリットです。
自分好みの勉強環境を構築できる
さらに、温度や照度や音楽など、自分の好みに合わせて勉強しやすい環境を整えることができるのも大きいですね。特にこの時期は冷房のコントロールが大事です。「学校は空調が効き過ぎていて寒すぎる」といった話をよく聞きますので、自分の好きな温度にエアコンの調整ができる自室のメリットは大きいですね。
眠くなった時にすぐに寝られる(寝られてしまう)
一方で、自分の部屋には誘惑も多いのが事実です。勉強部屋と寝室を兼ねている受験生が多く、その場合はベッドや布団が勉強机のすぐ近くにあるのではないでしょうか。机に向かって集中して勉強し、その合間の休憩時にベッドで腰を伸ばしたくなるなんてことはよくあること。一休みのつもりがいつの間にか寝入ってしまって朝になって自己嫌悪、、、なんてことも起こり得ます。
すぐに休息を取れるというメリットと、休憩の時に寝てしまうリスクがあるというデメリットの双方が、自分の部屋にはありますよね。
趣味や遊びの誘惑が多い
自室に勉強道具しか無いならば良いのですが、そうではなく好きなマンガや雑誌などが置いてある人も多いはず。ふと勉強の集中が途切れた時に、そこに手を伸ばしたくなったり、という経験をしたことはありませんか?TVやパソコンなども誘惑になりますね。
自室を勉強部屋として使う受験生は、部屋を受験モードにすることが大切です。勉強に不要で誘惑の多い書籍や機器は、部屋から排除してしまうか、それができなければせめて目につかないところに隠すべきですね。
学校
自宅外勉強環境の一つ目は、やはり自分の通っている学校ですね。特に夏休みには勉強場所として受験生に教室等を開放している場合が多く、受験生にとって魅力的な勉強環境となります。
勉強に適する構造
当然ですが学校の教室は勉強に最適化されているはず。勉強が捗るのは言うまでもありません。(ただし実際には、自習/独学向けではなくあくまで授業向けです。)
先生に質問することも可能
教室で自主勉強をする以外に、職員室にいけば先生がいるので、その気になれば分からないところを質問して学習効果を高めることもできますね。これは学校で勉強する大きなメリットです。職員室が苦手な人も多いでしょうが、ぜひ活用して欲しいところです。
他の受験生から刺激を受ける
これは他でも言えますが、同じ立場の受験生が一心不乱に勉強している姿は大いに刺激になります。気になるあのコやライバルが頑張っていたりしたら、きっと勉強が捗りますよね。
クラスメイトが邪魔になる場合も
一方で、学校・クラスによっては緊張感が足りず、雑談したりふざけたりといった生徒がいる場合もあります。「このあと遊びに行こうよ」とか「ご飯食べにいこう」という誘惑が多い場合は、勉強環境としてはマイナスということになりますよね。
予備校・塾の自習室
予備校や塾に通っている人にとっては、そこに併設されている学習室・自習室も勉強環境の候補の一つです。というかそこに入り浸って勉強している人も多いのではないでしょうか。
自習に最適化された構造
自習室という名前の通り、その部屋は自習をするために作られているので、他の生徒が目に入りにくかったり、隣席との間にパーティションがあったりと、とにかく自習に最適な構造になっています。私語厳禁が徹底されているところが多く、緊張感を保って勉強するにはとても良い環境です。
質問可能な場合も
自習室にはアルバイトのスタッフや講師などが常駐しているときもあり、質問可能な場合もあります。ただ、その時間に特定教科を教えられる講師がいるかどうかは時の運ですね。
部外者は使用できない
予備校・塾といった受験産業の自習室は、基本的に部外者は使用不可です。つまり、当然と言えば当然なのですが、そこに通っている生徒しか利用できません。そのため、通っていない生徒にとっては最初から勉強環境の候補には残念ながら入れられないですね。
ファミレス・ファストフード・カフェ
ファミレスやファストフード、あるいはスターバックス等のカフェを勉強環境として活用することもできますね。
静かなところが苦手な人にオススメ
物音があると集中できない人がいる一方で、雑多な音のある方が集中しやすいという人もいます。そういう人にはこういった店舗での勉強がオススメです。適度な雑音があると脳が活性化されるという報告もありますので、気にならない程度の雑音であれば勉強環境として悪くはない選択肢となります。
一方で、時間帯・お店によっては、話し声や雑音が大きすぎて、勉強の邪魔になってしまうケースも多々あります。子供の鳴き声や学生の笑い声などに過敏になってしまって勉強に集中できなくなるのでは、学習環境としてはNGですので、顧客層や時間帯をよく考えて選ぶ必要がありますね。
勉強禁止のところも
お店によっては勉強禁止という張り紙があったり、時間帯によって勉強禁止のところもあります。一品だけ頼んで長居されることは店にとって歓迎すべき顧客では無いので、場合によっては店員に不躾な態度をとられてしまうかも知れません。
お金がかかる
こういう飲食店は、何らかの飲食物を注文する必要があるので、当然ながらお金がかかります。たとえ数百円でも、毎日通えばそれなりの金額になってしまうので、お財布との相談が必要ですね。
ドリンクを飲みすぎてしまう。
ファミレスでドリンクバーを利用する場合は、ドリンクの飲み過ぎに注意が必要です。ドリンク飲み放題となると、飲まないと損と感じて、ついつい勉強中にドリンクを飲み過ぎてしまうような人は気をつけて下さい。甘いものの飲み過ぎは生活習慣病にも繋がりますし、夏バテの原因ともなり得ますので、ドリンクのお代わりは程々にしましょうね。
24時間営業の場合も
ファミレスによっては、24時間営業でありドリンクバーひとつで長時間居座ることもできる場合があります。夜中まで外出するのはオススメできませんが、家族の了解を得た上で深夜までファミレスで勉強する、なんていうのも夏休みのイベントとしては心に残りそうですね。
図書館
私が受験生時代に(そして今も)勉強環境として足繁く通ったのが、図書館です。ある程度の規模の図書館には学習スペースが確保されているので、近所にあるのであれば、ぜひ活用して欲しい勉強スポットのひとつですね。
なんと言っても無料
通常公立図書館の利用には、費用は一切かかりません。毎日通っても全くお財布が痛まないのは嬉しいですね。PC用の電源やWifiが用意されている場合もあり、ノートPCやタブレットを持ち込んで勉強することもできます。
基本的に静か
子供の多いエリアや時間帯によってはそうでもありませんが、図書館は基本的に静かです。利用者が受験生ばかりでは無いことも非日常的であり、それが刺激となって勉強がはかどるのではないでしょうか。
飲食禁止
図書館は一部スペースを除き飲食禁止な場所がほとんどですので、特にこの季節は脱水症状にならないよう留意しなければなりません。水筒などで飲料を用意し、勉強の合間に飲食可能なスペースに移動し、こまめな水分補給を行いましょう。
営業日・営業時間が限られている
図書館はファミレス等の飲食店と比べて、「9-19時」のように営業時間が限られています。また、営業日も年中無休ではありません。(毎週月曜定休等)
そのため、いつでも行って良いわけでは当然なく、事前からの計画的な勉強が必要となりますね。
図書がある!
本好きな人にとっては、図書館の書籍が誘惑になってしまうかも知れませんね。
それから、図書館によっては、学習スペースは図書を読みながらの作業でないと使えない、というルールがある場合もあります。そのような場合は、本を借りた上でそれを読む(読んでいるふりをする)必要があるのでお気をつけ下さい。
冷房に注意
自宅を含め夏の学習環境は、冷房の効いているところが多く、場合によっては「寒すぎる」という環境もあり得ます。強い冷房は体調を崩す原因となりますので、長袖を着たり軽く羽織るものを持参したりして、体温を調節できるよう心がけましょう。