MacBook Airの起動不可問題の解決まで
2017/06/16
昨夜、というか数時間前に、私のMBAが起動しないという事態に陥りました。多くの方のブログ等を参考にし試行錯誤した上で、お陰様で何とか回復しました。その皆様への感謝の気持ちを込めて、また、私のこの経験が他の方にも生きる可能性があるので、その顛末を記録します。
目次
フリーズからの強制再起動
いつも通りにブログの原稿を書いたり資料を作ったりしつつ、ちょっとVMWare FusionでWindowsも起ち上げながら作業していました。すると、しばし目を離したらポインタが動かない!
タッチパッドの障害の可能性もあるので妻のPCのマウスを拝借して接続するも、反応せず。また、キーボードのcaps lockも効かない。(押しても点灯しない。)しばらくすると勝手にグレースクリーンになり、You need to restart...という、見たくない画面が(泣)
とはいえ、再起動をめったにせず、多数のアプリを起動したまま使用する片付け下手な私。指導動画などもなかなか整理しないためSSDの残り容量がいつもギリギリな私ですので、数ヶ月に一度この画面を見ます。その度に「あーあ、またやっちゃった。作業中の書類大丈夫かな?」と思うのですが、大した損害を受けたことは今までありませんでした。
この時点では、今回もいつものように、再起動すれば元通りだろう、と思っていました。
再起動出来ない??
電源ボタンを押したらすぐいつものように再起動が始まりました。ステータスバーが真ん中辺りでだいぶ遅くなり、そしてそのままなぜかブラックアウト。
あれ?
再度再起動を試みるも、、、
シュン
あれれ?
またまた再起動途中でブラックアウト。これが悪夢の始まりでした。
うん、一旦落ち着こう。
バッテリー不足かな?(さっきまで電源を繋いでいたのでそんなことはないはずだが)しばらく充電してから試しても状況は変わりません。
うーん、最近酷使してたから、疲れちゃったんだよね?少し(5分程)休んだら起動するよね?と空疎な期待をしつつコーヒーを飲み、再度トライしてもやっぱりシュン。
あれ、いつもと違うぞ?
いつもと違う様子に少し不安になってきました。iPhoneで少し調べてみることにしました。
Macが起動しないときの対処法
ここからは、試した手順を紹介します。
PRAMリセット
はいはい、そんなのありましたね。なんかのRAMね。意味はよく分からないけど、何かスッキリしてご機嫌直るんだよね。
[option]+[command]+[p]+[r]キーを押しながら電源を入れ、起動音が2度鳴るまでキーを押し続けてからキーを離します。しかし状況は変わらず。おかしいなー。でも、やれることはまだ沢山ある。慌てない慌てない。
SMCリセット
はいはい、そんなのもありましたね。レッツリセット!
キーボード左側の[shift]+[control]+[option]を押しながら電源を入れ、キー全部と電源ボタンを同時に離して下さい。
それでもやはり変わらず。むむむ、なかなか手ごわいな。
セーフモードで起動
そろそろ、修復モードに入ってきます。Windowsではよく経験したのですが、Macでは初めてのセーフモード。余談ですが、昔資格取得マニアだった頃にWindowsのMCPを持ってました。(Windows 2000 Serverです。古っ。)
手順は、電源を入れて起動音が鳴ってから[shift]キーを押し、Appleのロゴが表示されたら離します。随分簡単ですね。
それでも起動が途中で終了。うーむ。ちょっとヤバ目かな?最後にバックアップ取ったのいつだっけ?
リカバリーモードで起動
Macちゃん、そろそろ機嫌直してよ。ちゃんとバックアップ取るからさ。再起動もマメにやるからさ。
リカバリーモードの手順は、[command]+[r]キーを押しながら起動し、Appleマークが表示されたら離します。
お、キター!(歓喜)
リカバリーモードでの苦悩
こうしてリカバリーモードで起動に成功しました。ここまで来ればしめたもの。ディスク修復すりゃ解決!(のはずだったのですが・・・)
リカバリーモードではまず言語を選ぶんですね。日本語を選んで進むと、ディスクユーティリティが表示されました。Macintosh HDがちゃんと認識されていて一安心。Macintosh HDを選び「FirstAid」をプッシュ。そして修復!
修復できない??
あれ、修復ができない?どゆこと?しかもMacintosh HDのマウントが外れてしまい選択できなくなってしまいました。血の気が引くのを感じました。
もしかして、ヤバい?
もしSSDが壊れてしまっていたら、どうなるのでしょう?データだけでも取り出せないかな?しばらく取っていないバックアップから戻すとしたら、数ヶ月分はデータが失われてしまうので、あの時作った資料や子どもの写真・動画なんかも消えちゃうかな。。。
消えたかも知れないデータのことが走馬灯のように頭に浮かび、目には涙が浮かんできました。
再度リカバリーモード
戦況は芳しくありません。とはいえ、諦めるわけにもいきません。再度リカバリーモードを試した所
- Macintosh HDは無事(というか再度マウントされて詳細が表示されたので少なくとも消えてはいない)
- でもやはり修復不可
であることが分かりました。まだ絶望するのは早い!
シングルユーザーモードで回復を図る
リカバリーモードでダメだったので「シングルユーザーモード」を試すことにしました。詳しい説明は私にはできないので他のページを参照下さい。要するに、CUI(コマンド操作)で回復を図るということです。色々なページを参照したところ「自己責任」の言葉が多く目に入り、生半可な覚悟で足を踏み入れては行けないところというのはよく分かりましたが、それでも私は前に進むことにしました。
シングルユーザーモードに入る
まずシングルユーザーモードに入る手順は、電源投入してすぐに[command]+[s]を押せばOKです。白い文字が沢山出て来るのですぐに分かると思います。(横から見ていた妻に「カッコイー!」と言われました。こっちはそれどころじゃないのに。。。)
fsckできない!
[/sbin/fsck -fy]と打ちenterを押します。これで解決するはず!しかし修復できず。(何というメッセージが出たか忘れてしまいました。)
それでも、その時に出てきた「disk full error」の文字。これが一縷の望みとなりました。
disk full errorを調査
「disk full error」ということは、ディスクが一杯だよ、ということです。つまり、ディスクを一部空けてあげれば、起動出来る可能性が高まります。その方法を探すことにしました。
unixコマンドを思い出せ
大きいファイルはDownloadsフォルダに多く入っています。cdは覚えていたので、Users/(user名)/Downloadsまで移動しました。大学時代に使っていたunixのコマンドを記憶から引っ張り出し、それでも大半は忘れてしまっているので、ネットで調べました。lsとrmは覚えていましたが、引数は忘れていたのと、Downloadsフォルダにファイルが多すぎるので、[| more]なんかも調べて使ってみました。
不要なファイルを削除!でもできない?
ls *.mp4 とすると、大きなサイズの動画が並びます。その中から最近落としたセミナー動画を消すことにしました。他のものを消さないように注意しつつrmしましたが、あれ、消えない?なになに、read only file systemだって?むむう。
ついに消せた
さらにネットで調べて、mount -o rw,hfs /としてマウントし直し、無事大きいファイルを削除できました!そしてexitしたら見慣れたログイン画面が!!!
おかえりMac。
さあ、フルバックアップだ!