家庭教師の上手な使い方
2017/03/20
このサイトでは家庭教師は基本的に不要だというスタンスですが、使い方によっては家庭教師はとても役に立つアイテムの一つです。どのように家庭教師を活用するのが良いのか、考察します。
目次
家庭教師のデメリット
まずは家庭教師のデメリットをおさらいしておきます。家庭教師が他の形態の教育産業と比べて劣っている点は、、、
指導時間が少ない
一般の家庭教師は週に90分〜240分程度かと思います。その場合、その週の勉強時間に対する割合は1割程度。その短い指導時間の中では、とても全教科・全範囲をおさらいすることなんてできません。
家庭教師に依存してしまうとNG
上述の指導時間の短さとも関連するのですが、家庭教師の効果は残念ながらかなり限定的なものとなります。そのため「家庭教師をつけたから成績が上がるはず!」「勉強のことは家庭教師に任せておけば大丈夫!」という過信はNGです。家庭教師はあくまで補助的なアイテムと認識するべきであり、自分が主体的に勉強する姿勢が無いと、成績アップには繋がりませんので注意が必要です。
使う側もプロになる
そこで、プロ家庭教師を雇うならば、雇う側も「プロ」になることが望ましいです。それでは、どんな生徒・家庭が「プロ受験生&家庭」である条件とはいったいどんなものなのでしょうか?
家庭教師に100%依存しない
デメリットのところでもお話しましたが、家庭教師への依存心を捨てることが、プロ受験生への第一歩です。「あくまで普段の勉強は自分中心に行い、家庭教師を利用して、その補足・穴埋めをする。」というスタンスで臨むべきと思います。
家庭教師に遠慮しない
とくに年齢が高めであるプロ家庭教師に対して、生徒は恐縮(または萎縮)してしまうことがあります。家庭教師の言うことはなんでも言う通りにして、家庭教師の思うままに指導が終わるのでは、家庭教師を使う価値が半減してしまいます。
家庭教師に必要以上に遠慮するべきではありません。分からないところは分からないとハッキリ言い、分かるまで何度でも説明させて良いんです。分からないならば説明が不適切であるか不足しているかのどちらかであり、その説明に頭を悩ませ工夫をするのが家庭教師の大きな仕事なのです。
家庭教師に要求する
家庭教師を雇っている立場なのですから、どんな指導を希望するかリクエストするのは、当然の権利です。「1時間で二項定理をマスターしたい」とか「2時間で英語のテスト範囲をおさらいして!」のように、その日の指導に何を求めるかイメージし、どんどん要求して下さい。家庭教師に「何を」「どのように」教えて欲しいかを判断して要求するのが、プロ受験生の態度と言えるでしょう。(もちろん理不尽な要求はNGです。)
家庭教師に楽をさせない
家庭教師に主導権を持たせてしまうと、その指導時間の時間配分・指導分野・指導内容が家庭教師任せになってしまい、解ける問題なのにバカ丁寧に解説したり、逆に自信の無い問題を飛ばされたり、ということが起こってしまいます。家庭教師は無意識的に、自分が教えやすいことばかりを教えやすいやり方で指導してしまいます。これはすべて家庭教師側の都合であり、指導の非効率化につながってしまうので、生徒が「教わりたいこと」をしっかりイメージして臨むことがとても大切です。
以上の点に注意すれば、「プロ受験生」として家庭教師を上手く使い倒すことができるようになるはずです。
無能な家庭教師を減らす優秀な家庭教師を増やすために
本来、家庭教師は、この辺りの活用法も含めて指導するべきなのですが、ここまできちんと考えて指導している家庭教師はまだまだ少ないのが実情です。楽ができなくなるので「家庭教師の活用法を教えることは自分の首を締めることにつながる」と考える困った家庭教師も多いので、その状況を変えていかなくてはなりません。
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