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家庭教師について

家庭教師に学歴は必要か?

2017/07/22

世の中には沢山の家庭教師がいます。自分に合う家庭教師を選ぶ際に、高学歴の家庭教師と学歴の低い家庭教師とで、どちらを選ぶべきでしょうか?

私は長年家庭教師をやる中でいろんな教師を見てきました。その経験を生かし、家庭教師と学歴の関係について考えてみます。家庭教師を探している生徒・家庭はもちろん、これから家庭教師をやりたい人にも参考になる点があれば幸いです。

どちらの家庭教師を選びますか?

まず質問です。あなたは中学生の息子(娘でも良いですが)を持つ親だったとして、下記のうちどちらの家庭教師を選びますか?

  1. 有名大学卒の家庭教師(時給3000円)
  2. 知名度の低い大学卒の家庭教師(時給3000円)

ほとんどの方は1.有名大学卒の家庭教師を選ばれると思います。同じコストで家庭教師を雇うなら有名大学卒の(優秀だと思われる)家庭教師を選びますよね。

それでは、

  1. 有名大学卒の家庭教師(時給4000円)
  2. 知名度の低い大学卒の家庭教師(時給2000円)

だったらどうでしょうか?この場合は、コストが変わってくるので、2.を選ぶご家庭もあるでしょう。コストが異なるならば、パフォーマンスが若干落ちても2.の方がコストパフォーマンスが高いと考える人がいても不思議ではありません。

つまり、コストの異なる2つの選択肢のうちどちらを選ぶかは、ご家庭の経済力や状況によって変わってくるのです。もし東大の理三を受験する高校三年生に指導するならば、コストが高くてもハイレベルの指導ができる家庭教師でなければ務まりませんし、逆に机に向かう習慣の無い小学生に漢字の宿題を一緒にやるためならば、高学歴は不要であるかも知れません。(小学生に効果的な指導をするためには、学歴とは別の素養や豊富な経験が必要です。誰にでも務まると言っているわけではありません。念のため。)

高学歴が指導の役に立つ点

家庭教師にとって高学歴が役に立つ部分について考えてみましょう。

家庭や生徒から一目おかれる

高学歴の教師は、本人の資質とは無関係に、その大学名だけで一目おかれる場合が多くあります。そのため、その教師のブランディングに効果があり、「この先生が言うのなら間違いない」と信頼されやすいというメリットがあります。言ったことの重み・説得力に違いが出て来るのです。これは、指導効果に大きく影響することになります。

少年野球の監督をイメージしてみて下さい。

  • レギュラーで甲子園出場経験があり六大学野球で活躍した監督が指導するチーム
  • 高校では補欠、大学ではサークルで野球をしていた監督が指導するチーム

どちらの指導に説得力があるでしょう?

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中高生時代に質の高い努力をした経験がある

全員が、というわけではなく、あくまで統計的な話です。高学歴の教師は受験生時代に質の高い努力を重ねた人が多いと思われます。

例えば東京大学に入る人の8割以上は普通の人です。(あくまで感覚値ですが。。。)

そんな普通の人が、1日24時間を効果的に使い、効果的な勉強法を実践したからこそ、他の人と異なる成果をあげられたのです。一般に、学歴の高い人の方が「努力の積み重ねが目標達成につながる」ということを体験的に知っていると思われます。そんな経験をしている教師の方が「正しい努力の仕方」を教えられるのでは無いでしょうか。

知識が豊富

これはほぼ説明不要と思います。学歴は持っている知識の量と質に(ある程度)比例します。(あくまで一般論ですが。)学歴の高い人は受験時代に勉強法を工夫しているケースが多く、様々な引き出しを持っています。情報の取捨選択が上手であり、例えば「公式のうちココだけ覚えておけば大丈夫」「この時期にはまだココは勉強しなくていいよ」といったアドバイスができるのも、学歴の高い家庭教師に多いのではないでしょうか。

高学歴が足を引っ張る点

では、逆に家庭教師にとって高学歴であることがデメリットになるのはどんな部分でしょうか?それは、

偏見を持たれやすい

ことです。下記のような偏見や先入観を持たれることが結構多くあります。

  • 昔から勉強できたんでしょ?
  • 勉強だけしかしてこなかったんでしょ?
  • 頭の良い人にはできない子の気持ちが分からない
  • 挫折を知らないんじゃない?
  • 勉強ができる人の方が人間的に冷たい

まったく酷い言いがかりですが、残念なことに、このように思われる家庭が結構多いんですよね。「普通の生徒が沢山努力したから結果的に高学歴になった」ということを分かって頂けたら良いのですが。

学歴があるにこしたことはない

私の結論は「家庭教師に学歴は、あるにこしたことはない」ということです。学歴が全てではないことは百も承知ですし、学歴に頼るようでは家庭教師が務まらないのも事実です。家庭教師側としては「学歴はあって損はない」程度に考えるべきです。

一方で、家庭教師を依頼する家庭側からみれば、学歴は家庭教師を判断する上で、数少ない貴重な物差しになります。その場合も学歴だけを判断基準にせず、

  • 家庭教師をつける目的
  • 生徒本人との相性
  • コスト
  • 家庭教師の人間性
  • 指導科目の相性

などを総合的に判断して選ぶ必要があるのは言うまでもありません。

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